乾燥注意!!ウイルス感染対策と湿度について
こんにちは。GBP川畑です。
新型コロナウイルスが世界で初めて確認されて1年以上が経ちました。現在、日本でも感染者の確認が最多を更新し続けるなどいまだ終息の気配がありません。
当院での施術メインであるカイロプラクティックや鍼灸は身体の不定愁訴の解消はもちろん、病気の予防にもチカラを発揮します。
また、薬店併設の強みを生かし漢方薬などを活用しウイルスに強い身体づくりで「絶対に休めない人」のお手伝いをしています。
さて、12月16日現在、福井でも雪も降り始めかなり寒くなってきました。
毎年、インフルエンザや風邪がこの時期に増えるように空気が乾燥する冬はウイルスに感染しやすくなります。
流行初期から新型コロナウイルスも冬場に感染拡大をする季節性のものではないかと言われていました。
実際に感染の広がりは最初に寒くなる北海道から始まり、冬になった今は全国的に感染が拡大してきています。
今回はそのウイルスと湿度について触れていきたいと思います。
どうして冬に感染が増えるのか
ウイルスは生物の細胞内でしか増殖しませんが、それ以外の環境でも一定期間は生きています。
一般的なウイルスは低温乾燥状態を好むものが多く、気温と湿度が低く乾燥している環境では生きている期間が長くなります。逆に湿度60%前後の環境ではウイルスは数時間で不活性化していきます。
冬場の平均湿度は約30%前後でまさに低温乾燥状態になります。冬の低温低湿の外気と暖房機器で乾燥した室内はまさにウイルスにとっては絶好のイキイキ環境です。
また、生物と同じようにウイルスにも水分が含まれているため、乾燥するとウイルスは軽くなりより長い時間浮遊しやすくなります。
それによって口や鼻など粘膜に触れて体内に侵入する可能性も高くなります。
乾燥は防御機能を弱くする
もう一点、人間の気管支や粘膜には「絨毛(ジュウモウ)」というものがあり、とらえたウイルスや異物を咳や痰として体外に排出して侵入を防いでいます。(絨毛運動)
この絨毛は乾燥に弱ため絨毛運動が低下をまねきます。
また、空気の乾燥で喉の炎症や鼻の粘膜も粘液量の低下など免疫力も弱くなり、ウイルスや病気の感染を起こしやすくなります。
いくつか大学機関の新型コロナウイルスの研究をあげておきます。
アメリカのメリーランド大学などのグループは今年3月上旬までの世界50都市について気温や湿度と新型コロナウイルスの流行関係を分析。
→ 流行が平均気温5-11℃で比較的湿度が低い地域に集中
北京大学のグループは3月27日までのデータから気温が1度上がると新たな感染者がおよそ3%少なくなるという解析結果を発表。
ブラジルの大学のグループは各国からの発表された新型コロナウイルスと気温や湿度についての17研究を集め詳しく解析。
→ 感染の広がりをすべて説明できるわけではないが、寒くて乾燥している状態はウイルスの拡散を促す要因とみられる
もちろん、アメリカのテキサス大学のグループの気温などの気候の影響ではなく、人の移動・人口・人口密度などが感染の広がりに関係しているという報告もあります。
参考:NHK NEWS WEB
予防に良い環境
室温 22-26℃ 湿度 50-60%
を目安に
みなさんも「3密」や「手洗い・マスク」だけでなく、洗濯物を室内に干すなど乾燥対策を取り入れてみてもよいかもしれません。
加湿器を使う場合は必ず病気の原因になるカビ対策をしてくださいね。
週に1回程度掃除をするとよいようです。
当院では昨年まで石油ファンヒーターを利用していましたが、新型コロナウイルス感染対策として一般的な店舗での感染予防以外に石油ストーブで温度と湿度の管理をするようにしました。
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